場所取りのオキテ

色んな変な人と裸のお付き合いできます

私が行っているジムのプールサイドには、水着で入る大きなヒノキのお風呂がある。私はお湯流れ込んでくるヒノキの樋から1メートルくらいの所に寄りかかって、ストレッチしたりボーっとしたりするのが好きだ。
その樋にぴったりとくっついて入るのが好きなおばさんがいる。お風呂には私しか入っていなくて、逆側は3メートルくらい空いているのに、むりやり私と流水口の間1mくらいの隙間に、お尻から割り込んでくる。そして、お尻を軸に足を左右にローリング。私にあっち行けってことかな、と私もムキになって、場所を譲ることはせずに、腕をぐるぐる回したりして対抗。
なんだよ、このオバサンと私は思っているのだけど、はたから見れば、何だよ、あのオバサンたち、広いお風呂でくっついちゃって、ってことになるんだろうな。

それが昨日は、私の定位置に若いお兄さんが座っていた。もちろん私は別のもっと空いたところをキープ。そうしたらそこに、あのお尻ぐりぐりおばさんがやってきたのだ!
どうするのかなー、オバサン。と思って見ていたら、私の時は後ろ向きになってお尻から攻めてくるのに、お兄さんには正面向いて、波を蹴立ててぐんぐんと歩み寄り出した。そしてお兄さんのすぐ横の、流水口に近いお風呂のふちにちょこんと腰掛ける。
お兄さんはあわてて逃げ出していった。
ダメじゃん、お兄さん。もっと根性出してよー。と私はおかしくって一人でニヤニヤ。そんな私におばさんがにっこりと微笑んでくれました。