おじさんたちの悪口の結末

ドナルドトランプ氏の名セリフ「クビ!

時々駐在している某社の廊下を歩いていたら、総務のおじさんたちがお昼に行くところだった。ひょいとついていったら大変なことに…。
食事のあいだ中、ずーっと社長の悪口なのだ。
社員20人くらいの小さなベンチャー企業で、中途採用の人ばっかり。組織のことも社長のことも納得して入社してきているはずなのに。
細かすぎるとか、口が臭いとか、やってらんないとか。
言う事がいちいち感情的でみみっちくて、まるでOLが上司の悪口を言っているみたいだった、なんて言ったらOLに失礼だね。
おじさんたち、これビジネスなんだから、もっと割り切ろうよ。

と思っていたら、先日、一番年配のおじさん(推定45歳)が、社長に何か言われても返事もしなくなっちゃって、クビになってしまった。
社長が「もう首にするから!」と叫んだらそれで決定。その会社は外資じゃないし、アメリカでもこんなことなかったから、びっくりした。

それがまた後日談があって、その翌週その某社に行って、こんにちはーと入って行ったら、そのクビになったはずのおじさんがいてまたビックリ。クビは無くなったんですか?とも聞けずにその日は気まずく一日過ごしたんだけど、クビ決定後残務処理で数週間は来るんだとか。外資ならクビになってすぐ机やロッカーはロックされて、15分後にハイさようならだって話はよく聞いていたので、送別会まであるという話を聞いて、再々度ビックリした。

某大手都市銀行に居たというそのおじさん(推定45歳)、銀行からリストラされて、再就職斡旋機構に出されて、その紹介でこのベンチャーに来たという。単身赴任だったのに、娘はまだ学生で、それなのに自らクビを招いて、この先どうするんだろー。
私なんてもっと不安定な業務提携の身。クビになっても再就職斡旋してくれる所ないし、気を引き締めなくっちゃ。