この帯ほしー。でも、56万円なりー。

着物で小料理屋に行ったら、お女将さんが京都イントネーションだ。やばい、と思ったら、帯も着物も布地をつままれて厳しくチェックされて、「いい織りねー」(注:正絹ではなくウールを着ていた)だの、「この帯はお母さんかおばあさんのなの?」(注:古着屋で買ったもの)だの言われて、安物買いの私は冷や汗タラタラ。
聞けばその店の板さんは京都の呉服屋の出で、お女将さんは仕事着とは別に、お芝居を見に行く時に着るようないいお着物をたくさん持っていらっしゃるんだとか。
べべ(!)を汚したらいけないからこのエプロンをつけなさいとか、袖でしょうゆのビンを払ったら大変だから、袖は帯締めにこうはさみなさいとか、色々ちやほやされて(=指導されて)、おもしろかったけど、そんなたいそうな着物着ているわけではないので、ありがた迷惑でもあったな。