家出猫は近所を徘徊中

この辺のノラ猫と違って華奢だった

もう2ヶ月も前になると思うけど、G(同居人)が近所でこんなのを配っている人がいたと見せてくれたのが、猫を探してますというポスター。夜の12時近い時間に、呼び止められて渡されたという。
ポスターはうちの近所のあっちこっちの電柱にも張られていて、雨に濡れてぼやけてくるとそのつど新しいのに貼り直されている。ああ、まだ見つからないんだなあ、それにしてもひどい雨だったし、家で飼っていた猫がこんな雨にあったんじゃあどうなってしまうことやら…、猫も飼い主も可哀想だなあ、と思っていた。
それが、昨日の夜フラフラとほろ酔いで歩いていたら、猫探しのポスターが貼ってある電柱を、トラ毛の猫が見上げているではないか。あれ? ポスターの猫にそっくりかも、と思って近づいて行ったら、ぴゅうっと逃げてしまった。
まるでブラシをかけたばっかりみたいなつやつやの毛並みの、栄養もちゃんと取ってる感じのキレイな猫だった。
酔った勢いもあるし元来おせっかいなので、ポスターの番号に電話してみた。やっぱり、猫はまだ見つかっていないと言う。額にシマのある長めのしっぽの猫だったと説明すると、自分の猫に違いないと元飼い主さん。さっそくその付近に行ってみると嬉しそう。なぜか、猫ちゃんはとっても元気そうでしたよ、とは言えなかった。
以前猫好きのTちゃんにこのポスターのことを話して、ずいぶん長いこと貼られたままだからまだ見つからないみたい…。と言ったら、「その猫、飼い主がイヤで家出したんじゃないの?」とひと言。猫ならそんなこともあり得るんだとか。人間なら子供は親を選べないと大半の人はあきらめたりするんだろうけど、猫は違うのかな。