アツイアツイ歌舞伎

海老蔵を誘惑する玉さまの前で

玉三郎様と海老蔵が競演するというので、歌舞伎座に行ってきた。敬意を払って、夏大島に夏塩瀬の帯〆て。
演目の夜叉が池では、鐘楼のある家の庭に夕顔が生えていて、春猿演ずるところの百合が夕顔にたとえられたり。私の帯の模様と同じじゃない、と嬉しかったりして。
しかし…。着物着る時や、銀座の路上を歩いている時に暑いのは仕方ないとして、歌舞伎座の中まで暑いのには参った。寒がりで冷房嫌いの私でさえ観ているあいだずうっと扇子でパタパタあおぐくらい暑かったんだから、普通の体感温度の人たちは、さぞかし辛かったのではないかしら。頭がぼうっとして筋を追うのが大変なくらいだったよ。
夏に着物を着る時の暑さ対策としては、着る時にエコ無視で冷房をがんがんかけるのはもちろんだけど、熱さまシートを二の腕に一枚ずつ貼るのがやや効果あった。脇の下に張るのが一番体熱を下げそうだけど、腕を動かしているうちにずれて、長襦袢に張り付いたりしてしまう。あとは、炎天下を移動する時は、コンビニや本屋や薬局を見つけるたびに飛び込んで、ひと息いれる。時間かかってしょうがないけど、熱射病で道端でぶっ倒れるよりはましかな。
夏の着物は涼しげに見えると言うけれど、そう思うのは日本人だけだろうか。外国人にも涼しげに見えるのだろうか。涼しく見えてくれなくっちゃ、ここまでして着ている意味が無い。今度アンケート調査でもしてみよう。