ほしー、けど格が合うキモノが無いぞ

行って来ました帯セミナー。私が行っている着付け教室は、無料がうたい文句だ。

日本和装について
日本社会を支える大切な要素であるきもの文化をもう一度、日常生活に引き戻すために、きもの文化を「教えて、伝えて、流通を促す」のが日本和装の「無料きもの着付教室」です

なんだそうで。
だけど4ヶ月のお稽古の間に2回、1日拘束されての「セミナー」と称する日がある。帯やキモノができるまでの講義と、「メーカー価格で」の商品のご紹介。囲まれて、熱心にお勧めされてしまう事は、事前の口コミやネット情報で収集済み。この前は帯を一度に3本も買った人がいたと先生が嬉しそうに言うのを聞いて、私はどうなっちゃうのかな?とちょっぴり不安ながらも興味津々。囲みセールスを割と楽しみに出かけていった。
集合場所に行ってみると、8人のクラスなのに欠席者が3人。そんなに休みがいるのかー、攻撃に耐えられるかなーと多少怯えつつ、人形町の問屋さんに出かける。でもそんな心配は杞憂だった。だって、帯30-40万、半幅帯でも12万、草履5万とかなんだもの。いくらいい帯でも、ネットオークションでそこそこのが100分の一の値段で買えると思ったら、食指が動くわけがない。
そんな目つきで帯を眺める私は、まるで買いそうもないと即座に判断され、先生を含めたおすすめ側(5人もいた)は私の相手をしてくれない。他の人たちが囲まれて「おすすめ」されるのをポカンと見ていた。
そして2時間のうちに、帯2本、ゾーリ3足、帯締め数本が売れていた。買わなかったのは私を含めて2人。まあ予想通りのやられぶりかな。
買った人はセンセーと呼ばれるお店のおじさんと記念撮影。何でセンセーなのかは不明。次々見せられた帯は、暖色寒色いろいろな糸で織り上げてあるので、どんな色の着物にも合う。しかも白熱灯が当たる時と蛍光灯が当たる時では色が違って見える。さらに軽くて〆やすくってリバーシブル!とホント魅力的だったけどね。
みんながひと段楽したところで、最後についに私に攻撃の矛先が向いた。私はみんなの前で12万円の半幅なら買えるだろう、今はいなくてもそのうち子供ができれば、入学式にも卒業式にも〆て行かれるいいものだなどと言われて、憮然。

家に帰ったらすぐにヤフーオークションをチェックした。53000円で似たタイプが出てるのを見て、安い!とついビットしてしまいそうになった自分が怖いよ。