湯河原石葉2

畳でゴロゴロ+上げ膳据え膳を堪能〜

21世紀になってから初めて行った温泉旅館であるが、自分なりの温泉での過ごし方を見つけたので、とても楽しめることができた。
それは、温泉につかりながら本を読むこと、である。
私は水に入ったら泳がずにはいられないタチだけれど、温泉ではそれができない。(無理やりしてたこともあるけど) じっとしてるなんてつまらなくて間が持てない。それが本を持ち込んで夢中で読んでいれば時間も忘れるし、何よりいつの間にかダラダラと汗をかいて新陳代謝にはたぶん運動以上の効果。
手からも汗が伝わって本がふやけちゃうので、大切な本は持ち込めないのが難点だけど。あと、忘れちゃいけないのはペットボトルに詰めた水。水飲みながら本読んでないと、カラカラになっちゃって長くは入っていられない。
というわけでペットボトルと文庫本を何冊か風呂端に置いて、露天風呂でふんぞり返って半身浴という、居合わせた人にはあまり美しくない姿をさらしながら、湯河原の石葉堪能してきた。お食事もポーション少なめでお酒がすすむ作り。良くできている。
ここにも大胆に着物で行ったんだけど、旅館の女性たちは当然ながらみんな着物姿であったよ。客はすぐに小袖みたいな変な浴衣に着替えてしまうので、私が仲居さんに間違えられることは無かったけど。仲居さんがきちんと帯〆て着物着てるのに、こっちはペラペラの旅館の浴衣、というのはちょっと恥ずかしくはあったけど。
仲居さんはお揃いではなく、みんな違う着物を着て、違う帯をしている。聞けばお女将さんが一人ひとりに選んでくれるんだとか。しかも、夜と朝とで違うお着物で登場。いいなー、着物着てできる仕事したいなーとは、私も常々思っていることである。選んでもらって、しかも毎日衣装換えできるなんて、本当にうらやましいぞ。