トスカーナ篇

ホテルの屋上から見たドゥオーモ

イタリアは日本から7時間遅れているので、元々早寝早起きの私は、明け方にパッチリ目が覚めてしまい、昼過ぎたらたまらなく眠くなってくる。

眠くならないうちにとランチに星のレストランに行けば、トスカーナワインとご馳走ですっかりいい気分になってしまいホテルに戻って夕方から爆睡。目が覚めたら夜の10時すぎ(日本時間朝5時すぎ)だった。つまり日本タイムどおりに生活してるってことじゃない。

これでは、いつまでたってもイタリアでディナーが楽しめない。今日は昼寝無しで行くぞー。ということは、ランチにはワインを飲まないってこと? それは難しい。

イタリアの3番目の観光都フィレンツェには、各国からの観光客が溢れている。アジア人の中では、前にもまして日本人より韓国人や中国人が多い気がする。円の弱さはユーロを使ってみて実感するし、日本や日本人はいまや世界のみそっかすである、と思う。

でも日本人はフィレンツェで変に目立つよ。だって、でっかい帽子かぶって黒い傘さして、人ごみの中を一列縦隊で歩いているから。
フィレンツェはこんなにきれいに晴れているのに、黒い傘は異様だ。しかも日本人はわりとみんな背が低くて頭が大きいから、大きな帽子はバランスが悪く見えて似合わないと思う。周りの人に比べて低い位置を傘が通るので、すれ違う人にとっても邪魔になっているように見える…。まあ、日焼け対策に躍起の日本の淑女たちにとっては大きなお世話かもしれませんが。フィレンツェまで来て着物着て歩いているあんたのほうがおかしいよ、と言われればそれまでですけどね。