帯のススキと蜻蛉で秋をこじつける

着やすさ優先で夏大島に絽の夏帯で歌舞伎座に行った。季節はずれと入場の時に笑われたらどうしよう、とか、トイレで並んでいる人に帯がおかしいなどと言われたらどうしよう(実話)、とか、それなりにキンチョーしながら歌舞伎座に行ったのであるが。
歌舞伎座に着物で来ている人はほとんどいなかったよ。なーんだ。
拍子抜けしちゃうなーと言いながら人ごみの中でロビーの展示など見ていたら、同行のGが「着物着ている人は少ないけど、着物に詳しい人は多そうだね」などと言う。確かに。なかなかスルドイこと言うじゃない。急に不安になって、コソコソと席に戻ったりして。

演目はどれも楽しめたけど、玉三郎の阿古屋がすごかった。お琴、三味線、胡弓を次々にホントウに弾いて魅せてくれた。ブロードウエイのミュージカルでは、歌って踊れる人はたくさんいるけど、加えてピアノとバイオリンとベースを次々に演奏できる人は、そうそういないだろう。いよっ世界一!