落語 鷺とり refrects me..? (=私のこと?)

米朝さんの孫弟子だそうです

めったに出ないある集まりのゲストが落語家さんだと言うので、着物持ちHちゃんを誘って行くことにした。落語の会なら着物で堂々と行けるし、Hちゃんはサラリーマンだけど、会社には何人か時々着物で来る人が居て、着物着用は公認なんだという。(うらやましいっ!)

会は私たちのように初めて落語を聴くという人も多かったらしく、噺家さんは落語とは何か大枠がつかめるように、修行時代のことや噺の由来など、丁寧に説明しながら語ってくれる。
音楽や踊りを見るのと違って話を聞くだけって、言葉から映像を想像しながらだから、けっこう集中力が必要なことなんだなあとわかったりして。
2つしてくれた噺のうちのひとつが、古典の鷺とり。定職を持たない男がすずめを酔わせて捕まえようとしたり鷺の寝込みを襲ったり。何とか楽して儲けようと、あれこれ馬鹿なことをする話だ。

聴いているときは、けらけら笑えて楽しかったけど、ふと我にかえれば私だっていつも、なんかうまい話は無いかな、面白いことできないかな、と考えているような。これって落語の登場人物と同じってことジャン、と思ったらちょっとしゅーんとなった。

いつもは50人くらいだというその会は、落語がテーマのその時だけ130人も集まったそうで。落語の会もその後の立食パーティーも、大勢の人でぎゅうぎゅうだった。130人の会で着物を着ていたのは、私のほかに4-5人だったかな。
Hちゃんは、その日は早朝から会議があったので着物は着れなかったと、チャイナドレスだった。私は落語だからいっかと気楽な木綿に八寸帯で行ったんだけど、人いきれでそれでも汗だくになった。着物着て仕事するのにあこがれている私は、落語家いいなあ、なんて思ったりしたんだけど、20-30分もひとりで話し続けるのは並大抵じゃないし、会は暑いし、噺によれば師匠のお酒の相手はなかなか大変みたいだった。

ゲスト落語家の桂吉坊氏は、ふたつのお話の間に着替えて、違う着物と羽織で登場。でもその後のパーティーには洋服で登場。洋服を着てるときは、童顔をいつもネタにしているらしい吉坊氏が本当に子供みたいに見えたよ。