湯河原チョビッと篇

時にはお猿さんも来るらしい露天風呂

週末は湯河原に小旅行。もう10年くらい前から時々行くお気に入りのショートトリップコースだ。湯河原の温泉旅館も色々行ったけど、最近は石葉に固定。ご飯がおいしいし適量だし、客室が少なくてお風呂がいつも殆ど独り占めできるのがいい。でも浴衣にハンテンだけじゃあ、冷え性の私はいくら温泉で温まっても足がすぐ冷えちゃってマイッた。ホカロンもらって足の裏に貼って、ひざ掛けも貸してもらって、日本酒ぐびぐび飲んで次々出てくるご馳走をパクパク食べて、鴨鍋で〆る頃にやっと足に体温が戻ったよ。
冬の温泉旅館なんだから、コタツのあるところにすればよかったかな。湯冷めで家に居るより足が冷たくなるなんて、想定外だった。
翌朝は旅館の朝ごはんで満腹になって、たいていそのまま帰ってきちゃうんだけど、今回はがんばって真鶴で途中下車して、ひっさしぶりに栄寿司に行く。あまり食べられそうに無かったので遠慮しておまかせコーナーには座らずチビチビやっていたら、その席には「インターネットでここが一番だと書いてあったから来た」というお客さんたちがやって来て、次々出る真鶴の白身シリーズをパクパク平らげていて、見ているだけで楽しかったよ。インターネットで見たってもしかして私が書いたページ?とは聞かなかったけど。次はちゃんとお腹すかせてまた来るぞー。
温泉本として持って行ったのは平林たい子さんと円地文子さんですが、牢屋で病む話もまあまあだったけど、明治の官僚の正妻お妾たちの人間模様はだんぜん面白かったな。ほんの100年前のある人たちの日常が舞台で、それが50年前に出版されてセンセーションで、21世紀の今読んでも息を呑むってのがすごい。ま、トニカク読んでください。(たった420円でこのインパクト! 特に最後の倫のいまわのきわの言葉が…) そいから語りましょ!(飲みながら)