上海篇

写真はほかの人が撮ったのを拝借

上海に行ったことがあるすべての人に勧められた上海雑技団のショーを見に行く。上海に雑技団の劇場はいくつかあって内容はどれも似たようなものらしいけれど、年末で他が全部休みでここしかやっていないという理由で、白玉蘭劇院へ。
劇場は思ったより小さくて、どの席からでも見やすそう。駐在員Y氏が一番前の真ん中の席を取ってくれたけど、あまりに良い席過ぎて見上げる感じで、雑技をしている足元が見えないくらい。

命綱もつけずに宙吊りで舞台の上を飛び回ったり、何人もがいっせいに皿回しながら人間ピラミッドを作ったりその間をくぐったりするので、人やお皿が飛んでくるんじゃないかと怖かったよ。
いっちばん面白かったのは、高い一輪車に乗って、それで高い台に乗って、片足をぴんとあげて、一本の足で一輪車をゆらりゆらりとこぎながらバランスを取って、あげた方の足の先に載せたドンブリをえいやっと蹴り上げて頭に載せていったお姉さんの芸かな。

載せるドンブリは、まず1枚。そのドンブリを頭に載せたまま、次は2枚いっぺんに、次は3枚いっぺんに(頭のドンブリ計6枚)、そして4枚(頭の上にドンブリ計10枚)。そして、その中にコップを蹴り入れる。
それからスプーンを足先に載せて、えいやっと蹴り上げて、頭にドンブリ10枚、その上にコップ、そこにスプーンを立てるんだけど、そりゃあハラハラしながら手に汗握って、たぶん口ぽかんと開けながら見てたんだろうけど、でもお姉さんがその芸を始めた時から浮かんだ疑問は消えない。なぜ、ドンブリ? 貴女はなぜドンブリを頭に載せるの?