[]

玄関を開けると、帰ってくると香ります

Gが花粉症でこの時期は洗濯物が外に干せない。週末になると家中に洗濯物がぶら下がるのでうっとうしくてしょうがない。
鴨居にぶら下がる下着やシャツをのれんのように分けてリビングに来ると、食卓のいすの背には湿ったシーツがかかり、ソファには布団カバーが干してある。こんな、避難民みたいな生活、いやなんですけど。
それでも、日がぽかぽか照る日に窓際に洗濯物を置いて外出すれば、戻ってくるまでに乾いていてラッキーって気分にもなるけど、今日みたいに天気が悪くて花粉が飛んでいるなんて日はサイアクだ。
…と言いたいんだけど、誰に言っていいものやら…。
仕方ないのでもう一句
洗濯物 鴨居取られてうらめしや

鴨居からぶら下がる湿った洗濯物をよけ損ねて、顔にびたーと当たる気持ち悪さや、避けようとする手つきやゆらゆら揺れる洗濯物が幽霊のように見えるさまを詠んでいます。



玄関の沈丁花が、今年もまた咲いた。おばあちゃんに貰った沈丁花だ。去年は、沈丁花がまた咲いたよ、そうおなんて、おしゃべりしたんだけどね。来月は1周忌だ。