天然真鯛のアクア・パッツァ

南イタリアに旅行すると必ず食べるアクア・パッツァ。レストランではディスプレイしてある中から好きな魚を選んで、色々な野菜とハーブとともに蒸し煮にしてもらう。銀のお盆に載って出てきたのをウェイターがうやうやしく骨と身を取り分けてくれる。そのままだと捨てちゃうという頭も、ちょうだいといって食べてみせると、ビックリされちゃうけどね。ローマ、ナポリ、イスキア、アマルフィ…。いろいろな所で食べましたとも。
そういえば、同名のレストランが広尾にあって、そこのウエイターさんは私たちも行った、イタリアのアマルフィの海辺のミシュランひとつ星レストラン、タベルナ・デル・カピターノで修行していたそうだ。タベルナ・デル・カピターノは、私が今まで行った中でも3本の指に入るくらい気に入った海辺のレストラン。そのウエイターさんがうらやましかったよ。いいなあ、あんなステキな南イタリアの海岸のレストランで働いていたなんて…。
まあ、そんなゼイタクだった旅行の思い出はさておき、いつも行くスーパーの魚コーナーで、天然真鯛が美味しそうだったので衝動買い。今まで色々なレストランに投資した分を回収すべく、アクアパッツァに挑戦することにした。アクアパッツァの風味出しに欠かせない、アサリも忘れずに購入。
1.フライパンでオリーブ油を熱してニンニクとアンチョビを入れる
2.鯛の皮が縮まないよう、予め皮に切れ目を入れ、身から焼く
3.鯛に焼き目がついたら、プチトマト、黒オリーブ、ケッパーをゴロゴロっと入れる
3.砂抜きしたアサリを入れ、塩コショウして乾燥オレガノを振る
4.白ワインと水を入れて、蓋をして弱火で10分弱蒸し煮にする。
そりゃあ、ミシュラン(イタリア版)に載るようなレストランのアクア・パッツァとは、とろけ度が違うけどね。あっちは尾頭付きの丸ごとだしね。十分美味、美味。