冬は晴でも履いて、暖かくていいらしい


昨日の計画通り、打合せと打ち合わせの合間に、地下鉄を乗り継いで浅草に行き、履物問屋の長谷川商店に「雨ゾーリください!」と駆け込む。木綿の着物の上に雨コート(Yahoo!オークション)を着て、ECCOの靴を履いている私を足元を見て、お女将さんが「あらあらあら」と笑う。3人並んで鼻緒をすげているおじさんたちも、声につられて顔をあげて私を見て笑う。
へへへっ、どんなもんだい。
お店のおねえさんの、「雨の日はぱっと華やかな色がいいのよっ」というおすすめ通り、カーキのを選ぶ。鼻緒をすげてもらうのを待っている間に、いかにも着物屋のご主人という感じの他のお客さんが入ってきたら、お女将さんが小さな声で私を呼び、「ちょっとこちらへ」と、ゾーリの台がたくさん置いてある2階に誘導する。その声と目があまりに真剣なので、私の着物の着方がよっぽどヘンなのかなあ、直してくれるっていうのかしらと、ドキドキしながら付いて行ったら、「うちは問屋なので、一般のお客さんに売っている所を小売のお得意さんに見つかったら困るのよ」と説明されて、そのお得意さんが買い物を終えるまで、そこにいるように頼まれたのだった。
んならとトイレも借りて、持ってた書類整理したりしているうちに、鼻緒のすげも、お得意さんのお買い物も終了。そんなに長くは待たなかったけど、「本当にごめんなさいね」とみんなが頭を下げる中、送り出されて雨ゾーリを履いて帰りましたとさ。

写真はその後撮った自分の足元。なかなかいい色でしょ? でも、ゾーリの先に付いているビニールの爪皮が履いているうちに曇ってきて、いかにも足が蒸れているって感じに見えてしまうのよね。空気穴あけるわけにもいかないしね。

ちなみに長谷川商店は平日しかやってなくて、5時で閉店してしまうというドイツの商店のような店。次はいつ行けることやら。