新国立美術館示現会で明日まで

画家THさんの展覧会に、一番新しいぜんまい紬と塩瀬の帯で行く。T画伯は舞妓さんをテーマに絵を書く大御所で、舞妓さんの衣装に詳しく、自分でも売るほど着物を持っているという。そんな人にお目にかかるのに着物で行くなんて、我ながらなんて大胆。
ところが、展覧会場でお目にかかった画伯も、なんと紬に塩瀬の帯ではないか。(お値段はだいぶ違うと思うけど) コーディネートが一緒なんて、と私はちょっと嬉しくなったけど、画伯がおっしゃるには、「上手に着ているけど、地味ねえ」だって。黄色の着物に白い帯なんて、私にしてはとても目立つ色合いのつもりだけどね。着物の感覚は洋服とはちょっと違うと知りつつも、なかなかぱっと明るい色は着られないよねえ。
画伯からのアドバイスとしては、帯揚げと帯締めを赤にしなさいって。私がしていたのは紫で、これでも相当洒落たつもりだったんだけどね。色のプロフェッショナルの画伯からのアドバイスは貴重だけど、赤は、うーん、年齢的にもむずかしいなあ…。